尾長鶏


 土第一〇五三号

   大正十年五月六日

     高知県知事 安部亀彦

 内務大臣官房地理課長 堀切善次郎 殿

 

 客月二十八日付発第六八号ヲ以て御奨会ニ係ル本県尾長鶏ニ関スル調査ノ件

 左記ノ通ニ候条此段及回答候也

 

    記

一、尾長鶏ノ種類及其ノ中最モ珍重サレ且ツ価値アルモノノ種類並ニ

 特徴等別紙ノ通リ

一、右保護奨励ニ関スル従来ノ施設及将来ノ方針

 本県ニ於ケル特殊鶏ノ種類及起原・由来就イテ

一、尾長鶏

  本鳥ニハ白藤種・褐色種・白色種・黒色種ノ四種類アリテ尚ホ各

 種別詳細ヲ上グレバ即チ次ノ如シ

 

1.白藤種

 

  本種ハ通称篠原統ト称セラレ尾長鶏中ノ白眉タリ而シテ一般ニ白

 藤種ト称サレルヽモノニモ尚ホ左記四内種アルヲ見ル

 

イ、五色鶏(旧ノ篠原統)

 

  本鳥ニ就テハ其起原等千今確証ナク随ツテ原種ノ何鳥ニシテ又如

 何ニシテ作出セラレシモノナリヤ等 ト知ルニ由ナシト雖モ 唯二

 三関係古文書類ノ現存ニヨリ推考スルニ 凡ソ二百有余年ヲ経過セ

 ルコト 又原産地ノ現時大篠村字篠原ナルコトハ其篠原統ト称ス点

 並ニ既往ニ於ケル飼養ノ盛況ヨリ推シテ一般ニ認容スル所ナリ

  尚ホ原種ニ就キテハ仝地産東天紅(長鳴鶏)ナルベシトノ説尤モ

 ナカランカ

 

ロ、黒 胴

 

  本種ハ長岡郡十市村阿戸住村田藤吾氏ノ作出ニ係ルモノナリ 仝

 氏ハ素山内藩ノ軽客(足軽)ニシテ当時尾長鶏ノ愛好者ヲ以テ聞ヘ

 斯界ノ長老野村金蔵翁ヨリ長スルコト正ニ十二年ナリシガ 御維新

 後ハ不遇ニシテ山内邸ニ入リ鳥類飼養係トナリ居タリト云フ 本種

 ノ特徴トシテハ 其胸腹部背部等著シク深黒色ニシテ頗ル美麗ナリ

 シガ今ヤ絶滅シテナシ

 

ハ、野村統

 

  本種ハ前掲旧篠原統ナル五色鶏ヨリ長岡郡三和村ノ人野村金蔵翁

 ニヨリ多年苦心ノ結果改良作出セラレタルモノニシテ

  其特徴トスルトコロハ原種五色鶏ニヨリテハ翼肩並ニ胸腹部ニ赤

 色羽アリシモノヲ本種ニハ全々之ヲ除却シタルコトナリ

  今野村翁ニ就き之ガ作出ノ顛末ヲ聞クニ既ク左ノ如シ翁ハ今日八

 十有余ノ高齢ヲ以テ尚健立シ

 

  現今尾長鶏ノ愛好家トシテハ最古ノ人ナルガ其本鳥飼養ニ着手セ

 シハ仝翁八才頃ヨリニシテ

  又本種(野村統)ヲ作出セシハ 今ヨリ約三十年前即チ明治二十

 三・四年頃ニシテ之ガ完成ニハ 前後約四ヶ年ヲ費シタリト云フ

 

ニ、類似野村統(現在白藤種)

 

  野村翁ハ当時土佐郡初月村久万ノ人高村楠馬氏ノ懇望ニヨリ数ヶ

 月間仝氏ニ貸与シタルニ

  仝氏ハ夫レニヨリ多数後継種ヲ得其内一番ヲ大篠村池本金之助氏

 ニ分譲シタル事実アリ

  池本氏ハ之ヲ愛好シテ自ラ久万統ト推賞セシガ爾来久万統ノ名ハ

 仝地一般愛鶏家ニヨリ喧伝サルヽニ至レリ 而シテ現時大篠村ニテ

 一般ニ飼養シ居レルハ概ネ本系統種ナルガ如キモ其間年月ノ久シキ

  又多少ノ人工淘汰ニヨリ今ヤ原ノ野村統トハ稍ヤ相違ノ点アルニ

 至レリ 故ニ茲ニハ特ニ類似ヲ冠シテ一応原種ト区別スル所以ナリ

 

2.褐色種(框屋統トモ云フ)

 

  今ヨリ三十年前即チ明治二十三、四年頃香美郡山田町ニ指物大工

 (框専門)篠原兼造氏アリ 此人又尾長鶏の愛好者ナリシガ好奇心

 ヨリ新奇尾長鶏作出ニ意アリ 即チ五色尾長鶏ニ東天紅ヲ交配シテ

 茲に固定種ヲ作リタルモノナリト云フ

 

3.白色種  

 

  本種ハ明治二十三年頃今ヨリ約三・四十年前長岡郡三和村里改田

 ニ姓不詳菊太郎氏(当時野村金蔵翁東隣ニ住セリ)アリテ仝人ニヨ

 リ作出セラレタルモノナリ

  原種雌ハ一面ニ白色ニシテ尾稍ヤ長ク約二、三尺アリ種類不詳ノ

 鳥(或ハ白色レグホーンナランカト云ヘリ)ナリシガ 其鳥ハ元高

 知ノ商人松阪屋安治氏ノ手ニ入ルニ及ビ仝人ハ之レニ篠原統(白藤

 五色鶏)ヲ交配シ幾年カ人為淘汰ノ結果漸ク茲ニ完全ナル一品種ト

 シテ作出スルニ至リシモノナリ

 

  今其交配顛末ヲ書クニ初白藤ハ雌(種類不詳)ノ羽毛純白ナルニ畏

 怖シテ容易ニ接近セズ況ヤ其交尾ヲヤ茲ニ於テ仝氏ハ一策ヲ案ジ

 即チ雌鶏ノ羽毛ヲ全部墨ニテ塗リ再ビ放飼スルニ漸ク馴レテ交尾ス

 ルニ至レリ

  次テ其卵ヲ得即チ孵化スルニ初メ得タル雛鶏ニハ尾稍ヤ長キモノ

 アリシト雖モ羽色未ダニ純白ナラザリシガ

  仝氏ハいよいよ熱心ニ数回種々交配ヲ重ネタル結果漸ヤク所期ノ

 目的ヲ達シテ茲ニ完全ナル白色種ノ作出ヲ見ルニ至リシ次第ナリト

 云フ

 

4.黒色種

  

  本種モ亦前掲山田町ノ人篠原兼造氏ニヨリ作出セラレタルモノノ 

 如ク 今其由来ヲ書クニ二説アリテ 一ツハ黒色ミノルカ雌ト褐色 

 種ヲ交配シテ作リタリト云ヒ

 

  又一説ニハ褐色種中偶然変化ニヨリ黒色種ヲ得タルヲ原種トシテ

 漸次改良ノ結果本種ヲ得タルモノナリ云々

 其確定的事実ノ徴スベキモノナリト並ニ本種ノ千今現存スルモノ

 キハ共ニ遺憾トスル所ナリ

 

以上四種類ヲ総覧スルニ 内五色尾長鶏ハ所謂其原種ニシテ 他ハ何れも当時(明治二十年前後)県下ニ於ケル 養鶏業ノ勃興ニ促サレテ即チ 好奇的世人ノ趣味ニ投ズベク 種々人為的改良淘汰ノ結果ニナリタルコト 概ネ想像ニ難カラザル所ナリ

 



 

一、尾長鶏蕃殖保護及将来ノ方針

 尾長鶏ハ本郡大篠村篠原ノ原産ニシテ 藩祖山内一豊入国後藩主行列儀式用トシテ 鳶烏ト称スル槍ノ穂先ノ冠用ニ製造原料ニ用フル鶏尾ノ賦課ヲ為サシメタルニ農民ハ善良ナル鶏尾ノ上納ニ苦心シツツアリ時ニ 篠原ノ住民武市利右衛門■後五十年間ニ亘リ苦心惨憺ノ結果 現尾長鶏ヲ出シ現今ノ如キ篠原統ナルモノモ産出スルニ至レリ 維新前ニアリテハ藩命ニ依リ国外ニ移出ヲ禁セラレタルモ 維新後県外ニ移出スルモノ続出シ 更ニ最近ニ至リテハ南亜北米等ニ輸出セラルルニ至リシモ 之ガ飼育困難ニシテ而モ産卵数少ナキヲ以テ漸次優良鶏ノ跡ヲ絶チ 是ヲ自然ニ放任セバ或ハ鶏種ノ減退絶滅セントスル状態アルヲ以テ 尾長鶏組合ヲ設立セシメ年々郡費ヲ支出シ 之ガ蕃殖保護ヲ奨励シツツアリ

 

大正九年末ニ於ケル現況左ノ如シ

 

町村名 組合員数 飼育戸数 飼育羽数 大正九年生産数 同上売却数 

大篠村   二一   一五   四三      三六    二二

大津村    三    二    四             

御免町    八    三    六       六     二

野田村    一    二    二             

三和村    六    五   一四       一〇      八

岡豊村    一    一                 

介良村    一    一    二             

合 計   四一   二八   七一      五二      三二

 



 

   大正十一年七月十三日

       高知県知事 阿部亀彦

 内務大臣官房地理課長 堀切善治郎殿

 

本月三日付十発第六八号 ノ内ヲ以テ本県下ニ産スル長尾鶏天然記念物ナシテ指定ノ件御照会相成る候処右指定ニ関シテハ別ニ意見 之且ツ指定後ハ長尾鶏組合ヲ設立シ保存セシムル見込ニ有之候間御了知相成度此段及回答候や

 




登 録 番 号 大正12年3月7日 告示第57号  

名   称 土佐長尾鶏(チョウビケイ) 

所 在 地 高知県 

説   明

      長尾鶏ハ本邦特有ノ家禽ニシテ古来高知県ニ於テ生産セラレ

      其ノ異常ニ延長セル尾羽ハ人為淘汰ノ最顕著ナル一例トシテ

      内外学者ノ驚嘆スル所ナリ

指定ノ理由 保存要目天然記念物中動物ニ関スル部第八ニ依ル

保存ノ要件 本種ノ絶滅ヲ防ギ且ツ其ノ生産ヲ奨励スルコトヲ要ス

管 理 者 昭和5年8月4日高宗12号ヲ以テ高知県ヲ管理者ニ指定




 

 長尾鶏保存奨励規程左ノ通定ム

 

  大正十三年一月二十七日 高知県知事 藤岡兵一

 

 長尾鶏保存奨励規定

 

第一条 長尾鶏保存奨励ノ為毎年度予算ノ範囲内ニ於テ本規定ニ依リ奨

    励金ヲ交付ス

 

第二条 奨励金ハ本県解説特種家禽品評會ニ於テ入賞セル長尾鶏中ヨリ

    選抜シテ交付ス

 

第三条 奨励金ノ交付ヲ受ケタル長尾鶏ノ所有ハ知事ノ認可ヲ受タルニ

    アラサレハ奨励金ノ交付ヲ受ケタル日ヨリ一ヶ年間其長尾鶏ヲ

    売却スルコトヲ得ス

 

第四条 前条ノ期間中ニ於テ其長尾鶏斃死シタルトキハ直チニ本庁ニ届

    出ヘシ

 

第五条 奨励金ノ交付ヲ受ケタル長尾鶏ヲ第三条ニ依ル期間中ニ県外ニ

    売却シ又ハ飼養管理ノ方法不適当ト認ムルトキハ既にニ交付シ

    タル奨励金ノ一部或ハ全部ヲ返納セシムルコトアルヘシ

 

附則  第六条 本規定ハ発布ノ日ヨリ之ヲ施行ス

 



 

 特種家禽品評会規程

 

第一条  本会ハ高知県特種家禽品評会ト称シ高知県主催トナリ大正十

     三年三月十七、十八日両日間高知県庁内ニ於テ開催ス

 

第二条  出品家禽ハ長尾鶏矮鶏東天紅ニ限リ一雄ニ一雌以上ヲ配スル

     ヲ以テ一点トス

 

第三条  同一人ニシテ数点出品スルモ差支ナシ但シ同一人ノ出品ニシ

     テ同種類ノモノ二点以上授賞セラレタルトキハ賞金ハ最高ノ

     モノ一点ヲ限リ授与シ他ハ賞状ノミヲ授与スルモノトス

 

第四条  出品セントスルモノハ別記様式ノ出品目録ヲ作リ大正十三年

     三月十五日限リ本会事務所ニ差出スヘシ

 

第五条  出品物ハ毎日午前九時迄ニ必ス会場ニ搬入スヘシ但シ時限経

     過後ハ出品ヲ拒絶スルコトアルヘシ審査終了スト雖モ係員ノ

     許諾ヲ受クルニ非サレハ会場外ニ搬出スルコトヲ得ス

 

第六条  出品運搬ノ費用ハ凡て出品人ノ自弁トス 

 

第七条  会場ハ午前九時ニ開キ午後四時ニ閉ツ但シ時宜ニヨリ伸縮ス

     ルコトアルヘシ

 

第八条  出品ノ陳列ハ本会之ヲ掌りリ飼料及伏籠ハ各自携帯スヘシ

 

第九条  出品人ハ出品ノ審査ヲ辞シ若クハ之ヲ拒ミ再審査ヲ請ヒ授賞

     ヲ辞シ又ハ審査ノ決定ニ対シ異議ノ申立てヲナスコトヲ得ス

 

第十条  褒賞ハ左ノ四種トシ一等賞及至三等賞ニハ賞金及賞状ヲ四等

     賞ニハ賞状ヲ授与スル

 

第十一条 狂人酒酔人等ハ入場ヲ拒絶シ又ハ退場セシムルコトアルヘシ

 

第十二条 参観人ハ係員ノ承認ヲ得ル非ラサレハ陳列物ニ手ヲ触ルルコ

     トヲ得ス

 

第十三条 参観人買約ヲナサントスル時ハ其ノ旨事務所ニ申込ムヘシ

 

第十四条 本会ハ事務所ヲ高知県庁内ニ設ケ左ノ役員ヲ置ク

 

     会長一名 副会長一名 審査長一名審査員若干名

     事務長一名 事務員若干名

     会長ハ内務部長副会長ハ農務課長之ニ当ルモノトス

 

第十五条 審査長事務長以下ノ役員ハ会長之ニ任命又ハ嘱託スルモノト

     ス

 

第十六条 会長ハ会務ヲ総覧シ副会長ハ会長ヲ補佐シ会長事故アルトキ

     ハ之ヲ代理ス

 

     審査長ハ会長ノ指揮ヲ承ケ審査事務ヲ掌理ス

     事務長ハ会長ノ指揮ヲ承ケ事務一切ヲ掌理ス

     審査員ハ審査長ノ指揮ヲ承ケ審査事務ニ従事ス

     事務員ハ事務長ノ指揮ヲ承ケ庶務ニ従事ス 

 


高知県主催特殊家禽品評会

 

 高知県主催大正十三年度特殊家禽品評会は三月十六日より三日間県庁庭前に於て開催され、十八日午後五時褒賞授与式挙行、優良鶏にそれぞれ賞状を授与したが、長尾鶏十点に対しては特に各三十円宛保留奨励金を交付した。


 

大正十三年特種家禽品評会出陳名簿

 

出陳  種 鶏   羽 数  生 年 月   出陳人住所氏名

番号       雄 雌 計

一  白藤長尾鶏 一 一 二 一二、六 香美郡香宗村  安岡隆茂

二    仝   一 一 二 一二、六   仝     長尾米吉

三    仝   一 一 二 一二、五 長岡郡大篠村  橋田吉馬

四    仝   一 一 二   仝   仝     窪田益実

五    仝   一 一 二   仝   仝     窪田翼一郎

六    仝   一 一 二   仝   仝     池本鴻

七    仝   一 一 二   仝    香美郡山南村  間城善吉

八    仝   一 一 二 一二、四 長岡郡大篠村  窪田賢一郎

九    仝   一 一 二   仝   仝     野間千種

一〇   仝   一 一 二   仝   仝     窪田益喜

一一   仝   一 一 二   仝   仝     池本寛

一二   仝   一 一 二   仝   仝     池本金三郎

一三   仝   一 一 二   仝   香美郡山田町   森本勇

一四   仝   一 一 二   仝   長岡郡大篠村   池本鴻

一五   仝   一 一 二   仝   仝     池本進

一六   仝   一 一 二   仝   仝     野村重朝

一七   仝   一 一 二   仝   長岡郡長岡村   野村熊三郎

一八   仝   一 一 二   仝   長岡郡大篠村   岡本百蔵

一九   仝   一 一 二   仝   仝     岡上丑之助

二〇   仝   一 一 二   仝   仝     利岡幸重

二一   仝   一 一 二 一二、二 香美郡山田町  有沢秀次

二二   仝   一 一 二   仝    土佐郡朝倉村  弘田耕三

二三   仝   一 一 二   仝    香美郡山田町  宮地徳太郎

二四   仝   一 一 二 一二、一 長岡郡大篠村  田村馬吉

二五   仝   一 一 二   仝    香美郡山南村  間城善吉

二六   仝   一 一 二 一一、八    仝       足達寿喜 

二七   仝   一 一 二   仝    仝       足達辰吉 

二八   仝   一 一 二 一一、六 長岡郡大篠村  岡上熊吉

二九   仝   一 一 二   仝    土佐郡布師田村 沢田熊喜

三〇   仝   一 一 二   仝    長岡郡大篠村  橋田圭太郎

三一   仝   一 一 二 一一、四    仝       田村栄

三二   仝   一 一 二   仝    香美郡山田町  西内貞吉

三三   仝   一 一 二   仝    長岡郡三和村  山下寅之助

三四   仝   一 一 二   仝    仝  大篠村  田村馬吉

三五   仝   一 一 二   仝 高知市南奉公人町 森沢豊水

三六   仝   一 一 二 一一、三 長岡郡大篠村  池本進

三七   仝   一 一 二   仝    仝       岡本百蔵

三八   仝   一 一 二 一〇、九

三九   仝   一 一 二 一〇、二    仝       高田兼吾 

四〇   仝   一 一 二  九、六    仝  三和村  山下寅之助

四一   仝               土佐郡布師田村  奥田元之

四二   仝                長岡郡大篠村  岡崎森馬

四三   仝                仝       田村浩

四四   仝   一 一 二        長岡郡岡豊町  井上哲郎

四五 白色長尾鶏 一 一 二 一一、六   仝        上田一

四六   仝   一 一 二   仝   仝     岡上熊吉

四七   仝   一 一 二 一二、五   仝 大篠村  窪田益実

四八   仝   一 一 二 一二、四   仝 大篠村  池本寛

四九   仝   一 一 二   仝   仝 大篠村  岡上清馬

五〇   仝   一 一 二   仝   仝 三和村  山下寅之助

五一   仝   一 一 二 一一、三   仝 大篠村  利岡高次

五二   仝   一 一 二 一一、五 高知市本町    鈴江吉重

五三 褐色長尾鶏 一 一 二 一一、四   仝      仝 人

 


 

大正十三年特殊家禽品評会授賞名簿

 

  一等賞

出陳   種 鶏   生 年 月 賞金額     出  陳  人

番号                    住 所   氏 名

一二  白藤尾長鶏  一二、四 一〇円  長岡郡大篠村 池本金三郎

三八    仝    一〇、九 一〇円  香美郡山南村 足達清麿

五二  白色尾長鶏  一〇、五 一〇円  高知市本町  鈴江吉重

 

  二等賞

四   白藤尾長鶏  一二、五  六円  長岡郡大篠村 窪田益実

一五    仝    一二、四  六円  長岡郡大篠村 池本進

二六    仝    一一、八  六円  香美郡山南村 足達寿喜

三九    仝    一〇、二  六円  長岡郡大篠村 高田兼吉

四八  白色尾長鶏  一二、四  六円  長岡郡大篠村 池本進

  

  三等賞

一   白藤尾長鶏  一二、六  三円  香美郡香宗村 安岡隆茂

七     仝    一二、五  三円  香美郡山南村 間城善吉

一四    仝    一二、四  三円  長岡郡大篠村 池本鴻

二三    仝    一二、二  三円  香美郡山田町 宮地徳太郎

二七    仝    一二、一  三円  香美郡山南村 足達辰吉

二八    仝    一一、六  三円  長岡郡大篠村 岡上熊吉

三五    仝    一一、四  三円 高知市南奉公人町 森沢豊水

四七    仝    一二、五      長岡郡大篠村 窪田益実

四九  白色尾長鶏  一二、四  三円  長岡郡大篠村 岡上清馬

五三  褐色尾長鶏  一〇、四      高知市本町  鈴江吉重

 

  四等賞 省 略

 


 

業務功程報告書. 大正14年度   昭和2年4月 高知県種畜場長岡分場

 

 長尾鶏保存奨励規程   10/11頁

 

業務功程報告書. 昭和6年度             高知県種畜場長岡分場

 

 長尾鶏保存奨励規程    13/16頁

 土佐長尾鶏組合奨励規程  13/16頁

 


 

土佐のオナガドリ        昭和27年3月29日

 

 文化財保護委員会告示第五〇号昭和二十七年三月ニ十九日付をもって天然記念物土佐の長尾鶏(大正十ニ年内務省告示第五九号)の名称を「土佐のオナガドリ」に改め、文化財保護法(昭和二十五年法律第ニ百十四号)第六十九条第ニ項の規定により、同日付をもって、これを 特別天然記念物に指定した