家禽標準


  国立国会図書館 近代デジタルライブラリー

 

 家禽標準

 

  中央畜産会 大正8年 (1919)

 

  日本種

   長尾鶏  35/223頁

    白藤  37/223頁

    赤笹  38/223頁

    白   39/223頁

   東天紅  42/223頁

   軍鶏   46/223頁

   矮鶏   52/223頁

 

  長 尾 鶏

 本種は愛玩鶏中の王として内外に宣伝せらる。

形状纎麗にして羽毛に光沢あり 頭細く簑羽謡羽長く白藤種原種にして 謡羽の長きものは丈余に達す。

其来歴に就ては容易に決すべからずと雖 其起源は遠く三百年以前にして 土佐国長岡郡大篠村篠原の原産なり。

故に之を篠原統とも謂ふ。

  

  不合格の条項

謡羽の長さ、雄五尺未満、若雄三尺未満のもの。


 

  東 天 紅

 本種は土佐の原産にして産卵力極めて弱きも鳴声美朗なるを以て名あり。

   標 準 体 重

 雄・・・・・四百五十匁    雌・・・・・二百五十匁

 

雌雄の形状色沢は赤笹長尾鶏に同じ 只尾及簑羽の伸長力は遙に長尾鶏簑曳鶏に劣るも 他の鶏種に比し稍長し。    


 

  矮 鶏

 ・・・・・・・・、此中鶉尾種は全く別態にして脛長く、体円く、形状鶉に酷似す之れ其名ある所以なり。